BOLSEY C <2001/08/06(月) 放出済み> 2001/03/25(日) Bolsey C22を手に入れてからあれこれBolsey関連の書籍を読んでいたのですが、どうもSet-O-Matic機構を採用するに際してピント合わせの構造が変わっているとのこと。それまではピントリングの回転角に合わせて均等にレンズが繰り出される通常の直進ヘリコイド方式でしたが、Set-O-Matic機構を搭載したB22やC22では絞りの目盛りに合わせてレンズが繰り出されるカム方式になっています。 どないちゃうかといいますと、カム方式やと近距離側ではちょっとピントリングを動かしてもレンズがグワッと動いてしまいます。逆に遠距離側ではピントリングを大きく動かさないとレンズが動きません。近距離では厳密なピント合わせが要求されるので若干操作性が悪くなっていますね。確かに遠距離から近距離にピントリングを回して行くと近距離側でレンズがいきなりカポンというて飛び出す感じです。おっとっとってなりますね。(^^; ということで、その内Bolsey Cも手に入れたいなぁ、と思っていたのですが、どうも日本では人気があるかして結構ええ値段がする。オークションもそこそこの値になってるし。で、Contessaを落札した海外のオークションであれこれ探していて見つけたのがこのBolsey Cです。割とお手頃価格やったし、比較的早くに届いたので喜んでいたのですが・・・。 シャッターがちっとも動かないのでした。(T.T) とりあえずBolseyのいじり方は前のBolsey C22で大体分かっていたのでバラしてみたのですが、どうもシャッター羽根がスムーズに動かないようです。羽根自体やなくて、シャッターユニットの方に問題があるみたい。どうしようもないので、これもナオイ・カメラサービスさんに修理をお願いすることになったのでした。 直井さんとこはとにかく修理が早いし、代金も良心的でいいところなのですが、どうもこのBolseyに関してはちょっとなぁ、ということがあったのでした。シャッターはきちんと直って帰って来たのですが、距離計がえらい狂ってしもていて。(^^; 修理に出す前に僕が自分で開けた時、うっかり距離計のガラスを外してしまって自分で調整して両面テープで止めていたのですが、それを親切に糊づけして調整してくれはったみたいです。が、その糊づけがちょっと多かったみたいで。(^^; この距離計のガラス、1mm以下の差の傾きで上下像の合致がガラッと狂ってしまうんですね。で、糊づけでやると、乾燥した後に厚みが変わって狂ってしまうみたいです。 親切にやってくれはったんやろし、自分で調整し直せばいいかなぁ、と思ってもう一度剥がしてみたのですが、今度はどうしようもないくらいえらい狂ってしまって。(^^; 後々自分でも調整できることを発見したんですけどね。で、結局再度修理に出したのですが、修理し切れなくて、本格的に直すにはかなりかかるのでこれで勘弁して下さい、となって。距離は合ってるんですけど、上下がズレていて、正直言うてあまり気分のいいものではありませんでした。距離計の修理は依頼してなかったわけやし・・・。(-_-; まぁ、二眼レフの方で使えばいいかなぁ、と思ってたのですが、それなりにかかっているのでちょっと納得がいかない。で、結局値段のかなり安いBolsey B2を手に入れて、その距離計を移植していただきました。それでも若干狂ってたけど。ま、それはネジの締め具合でなんとか調整できました。実費取られたけど。(^^; 今は完調です。(^^ ま、でも、移植元のBolsey B2の距離計が正常な状態やったし、両方ともちゃんと調整してくれはったのかも。その辺は職人さんのこだわりなんかなぁ。とにかくありがとうございました。(^^ 別のBolsey B2の時に自分でバラしてみて、またもミスで距離計のガラスを外してしもて自分で接着して調整したのですが、先程も言うたように1mm以下の調整をせんとアカンので結局半日かかりました。そのガラスの傾きもあるし、ガラスを取り付けるステーの傾きもあるし、距離計部分を固定しているネジの締め具合の加減もあるし、それらの兼ね合いで上下像が合致するので、仕組みとしては割りと簡単なんですけど、調整が非常に面倒だということが分かりました。要は修理がめんどくさいと。(^^; こんなゴタゴタがあったし、他にもカメラケースを入れ忘れていたとか、ちょっとしたことがあって、なんか複雑な心境なのでした。こういう時は遠距離のショップにお願いする時は面倒ですね。やっぱり直接会ってあれこれ説明するのがいいと思います。値は値とは思いたくないけど、まぁ、ええ勉強になりましたわ。(^^; ということで、このBolsey C、機構的にはBolsey C22と同じです。詳しくはそちらをご覧ください。パッと見には違いは分からないですね。しかも、僕の持っているBolsey Cは軍艦部にストライプの入っていないタイプなので、全く同じと言っていいくらいです。二眼レフのビューレンズの上の刻印が違うのと、レンズ周りにSet-O-Matic機構がない点が外見的に違うところです。 実際の距離合わせの感じですけど、確かにBolsey C22のようなカポンという感じはないですけど、そんなに差はないような気がします。Bolsey Cは全体的に同じ重さでスムーズに前後する感じ。Bolsey C22はちょっと軽くて、スポンと前後する感じですね。この辺は好みだと思います。 ボディの状態はBolsey Cの方がいいです。ラッカーの剥がれも比較的少ないですね。背面部を見ていただければよく分かると思います。 Bolsey C22の背面にはSet-O-Matic機構の露出の組み合わせ表が、Bolsey Cには被写界深度指標が付いています。まぁ、あんまりその辺は気にしてないので、あったら便利かな、くらいですね。 ま、でも、最近はちっとも使ってないので、その内またどっか連れていってやらんとなぁ、と思っているのでした。(^^ |
BOLSEY C 仕様一覧 | |
形式 | 35mm二眼レフ・レンジファインダーカメラ |
使用フィルム | 35ミリフィルム |
画面サイズ | 24x36ミリ |
レンズ | ウォーレンサック アナスティグマット 44mm F3.2 |
ファインダー | 逆ガリレイ式二眼式レンジファインダー(上下像合致式) 反射式ウェストレベルファインダー |
撮影距離 | 0.66m〜無限遠 |
フィルム感度設定 | ISO/ASA:8〜100 |
シャッター | ウォーレンサック 3枚羽根 エバーセット T, B, 1/200, 1/100, 1/50, 1/25, 1/10 セルフタイマーなし |
シンクロ接点 | 専用フラッシュガン使用 シンクロターミナル付き(ボディ背面) |
フィルムカウンター | 手動セット順算式 |
電源 | 不要 |
大きさ | 108x94x62mm |
重さ | 530g |
関連ページ | あまりにもボルシー! 珍しいカメラの使い方講座bolsey_modelB編 ボルシーC レフレックス の巻 ボルシー ボルシーC |
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