易占で粒焼 1999/08/22(日) |
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天地否の三爻変、天山遯に之く
リズムが変調して、歯車が噛み合わず、何をするにつけ気力が湧かない。迷いが生じ、悩み行き詰まる。しかし、このような閉塞状況は生きている限り誰の身にも起きることである。腰を据え、時の来るのをひたすら待つ。そして次の飛躍に備えるとよい。 |
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う〜ん、厳しい卦が出ました。どん底って感じでしょうか。
上卦が天、下卦が地と形としては納まりがいいのですが、その意は物事の否定、行き詰まりを示していて、なかなか面白い卦であります。元々易では陰と陽は互いに引き合うものと考えるので、天が上を目指し、地が下を目指すのは背き合うことを意味するとのこと。 要するに陰陽のバランスが崩れている状態ということなんですね。陰から陽へ、陽から陰への循環が乱れていると。それはまた、見せかけの虚像(陰)と隠された実像(陽)の落差が限度を超え、実体とかけ離れた不自然な状況を意味します。 確かにお先真っ暗な状況で、異常事態ではあります。しかし、綜卦、錯卦ともに上下反対の地天泰ですから、いずれ状況はよくなることを示しています。今は無理に動こうとせず、じっと我慢するときなんでしょう。 易全体を通して示される概念は「変易」と「不易」です。日々刻々と変化が生ずるけれども、その変化は繰り返し生じるという不変の法則に支えられている。変化はあるけれども、決してでたらめに生じているのではない。厳然とした法則の元に展開しているのである。 そのことを知っていれば、むやみにうまくいかない現状を嘆くことはないと思います。要は捉えようですね。底にいるからこそ飛躍のチャンスと捉えればいいと思います。徒に恐れることなく、先に目を向けて、今は控え目に、抑えてじっとしていればいいでしょう。考える前に動くことも必要だけれど、動く前に考える必要もある。相反するようでどちらも真実だと思います。 ほな、また。 |
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