同じ考えをしたものが周りに集まってくる。類は類を呼ぶ。常識にとらわれず、小異にこだわらず、今は思い切って進むときである。この機会を逃さないこと。
　失敗する原因は力量だけでなく、もともと道理が伴わないことにもある。
　うまくいっている間はともかく、一度リズムが狂うと崩壊する。

　ただ、本当の同士を求めるには求める側の器量が問われます。何もせずただ漫然と待つばかりでは誰も集まってこないでしょう。自分の器を磨く努力が必要だと思います。それと同時に、世間の評判にとらわれない、独自の眼力も必要となってきます。見極める力ですね。そうして初めて巡り合わせという縁によって人と人とが結びつけられるのだと思います。

　互卦によれば異質なものとの出会い、道との遭遇を暗示しています。思いもかけなかった偶然の出会いを大切にすればいいと思います。また綜卦によれば、そうした繋がりが進展して結束を固めるすると、互いにますます発展すると出ています。ただ、錯卦によれば勢いが強くなると自然と奢りが出てくるので気をつけよと言っています。

　人は自分のことすら分かっていないものだから、他人を理解するということはなかなか難しいことです。大抵は誤解に基づいて分かったつもりでいるものです。それが何かの拍子にはっきりして、揉めたり、喧嘩したりする。でも、お互い完全に理解することは不可能だと分かっていれば、お互いを認め合って仲良くできるんやないでしょうか。

　ただ、天火同人の場合の同士は、正真正銘理解し合える仲間を指しているそうです。希なことやけど、やはりこの広い世の中にはそういう人がいるものです。ただ、そういう人とは偶然の、思い掛けない出会いをするようですね。そのような出会いを感じたなら、その繋がりを大切にすればいいと思います。後は、自分の思い込みで、その繋がりを無理に解釈しないことでしょうね。

　個人的には、もっとも自分らしさを感じさせてくれる異質さといいますか、違うけれども違うからこそ自分でいられる、そういう繋がりを持てたらいいな、と思っています。そういう繋がりでは、それぞれ個性があって違うんだけれども、お互いの個性を大事にできるという意味で同じなんだと思います。

　ほな、また。