チャンス到来。これまで蓄積したものを積極的に活かす時であり、それを活用すればするほど強力となる。外に出ること、望むことは内より外にある。
　蓄えるにしても一獲千金狙いは邪道であり、止めておいた方がいい。
　難問の処理、建て直しはよっぽど慎重に取り組まないと危うい。

　が、しかし、浮かれてばかりではいけないみたいです。次にステップアップするのはいいけれど、楽したり、ズルしたりしたらアカンみたいです。腰を落ち着けて、しっかりやらないといけないよ、ということでしょう。それに、これまで御難続きだったのならば、きっちりカタをつけとかなアカン、といったところでしょうか。これまでうまくいっていたのならともかく、も一つだったのならそれをきっちりクリアしてから、ということなのだと思います。うやむやにしたまま次というのではまたしんどい目に遭うんでしょうね、きっと。

　それから、互卦が六十四卦の中で最悪の警告を発する「雷沢帰妹」でして、うかつに行動に出れば最悪やで、と言うています。タイミングがとても大切であること、機が熟さないと成るものも成らないこと、こういったことを言うています。出だしが肝腎なので、一瞬のチャンスをパッと掴んで、それから慎重に飛び出せばよい、とのこと。

　錯卦は無心の大切さを説いています。人間の力を過信したらアカンで、と。

　気をつけよ、とかなり厳しく言うてますが、綜卦では人や物が自然と集まるいい時やとも言うています。油断禁物やけど、元々「大畜」自体に集めるの他に止めるの意味合いもあるので、うまくやれば力が集まってますます強力となるとのこと。

　「盛者必衰のことはりをあらはす。」(平家物語)などと申しますが、謙虚さを忘れず、控えめにしつつ、今の勢いをうまく掴めれば、いい展開になるんやないでしょうか。

　ほな、また。