決断の時。用意周到でないと危険である。強攻策ではいずれ行き詰まってしまう。しかし、十分に用意して取り組めば心配することはない。
　問題はまだ残っているが、今や決行すべき時である。
　陽気が盛んとなり、草木が一斉に芽吹く季節である。小賢しい手を使わない方がよい。

　この卦は、沢の水が蒸発して天に上り、今まさに豪雨とならんとしている様を意味します。この後一波乱があるとのこと。非常事態であるということです。ただし、周到に準備を重ね、とっさの決断をするという積極的な決断決行をすればよいという意味もあります。

　何事であれ決断をする時は冷静な判断が必要である。そして、事前に周到に準備をしなければならないという、決断をする際の一般的な心構えを説いています。前回の卦を御覧になればよく分かると思いますが、これまで志を同じくする者を集める時期でした。周到な用意という点では何ら心配することはないと思います。

　後は冷静さと保ちつつ、かつ思い切って決断すればいいだけですね。肩に力を入れず、思い切って先に進めばいいでしょう。

　綜卦によれば、思いがけない出会いが暗示されています。決断が意外な結果に結びつくのでしょう。但し、錯卦は剥ぎ取られるということを示唆しています。対応を誤れば何もかも失ってしまうということですね。とにかく、流れとしてはよいので、冷静さを失わないことだけ気をつけ、後はあれこれ考えず思い切って前に進めばよいと思います。

　すでに四月も半ばに至り、先のことについて不安になることもあったかもしれません。しかし、時は我々に味方してくれるようです。よい結果が出るといいですね。

　ほな、また。