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Pinhole Sky III
2000/08/15(火)

Pinhole Sky III

 カメラのことをあれこれ調べる内に、ピンホールカメラというのがあるというのを知りました。ピンホールカメラに関しては知らない者がいないという程有名らしい田所美惠子さんの本を取り寄せたり、雑誌の特集などを読んだりして、自分でも簡単にピンホールカメラを作ることが出来ると知って、物作りが好きな僕はキュキュ〜ンとなってしまったのでした。まだ一から作ってないけど。

 大体0.25mmから0.3mmほどの針先ほどの穴を開けて、後は露出時間を適当に決めてのんびり撮るのが標準的なスタイルらしいです。感度の低い印画紙を使うので時間がかかるらしい。試しに撮った室内写真とか、大体3分くらいかかってます。晴天下やと数秒で済みます。絞りがF200相当なので被写界深度かなり深く、全部にピントが合ってしまう感じ。かなり広角なので、思ってた以上に広い範囲が写りますね。目測でも見当がつきにくいので、適当に撮ってどんな仕上がりになるのかドキドキしながら待つのがピンホールカメラの楽しみ方やないかな、と思います。

 このPinhole Sky IIIはたまたま見つけた「Camera-Asobi-Room」というページでHOLGA 120Sを改造したのを売ってはったので、それを一つゲットしたのでした。HOLGA 120Sの使い勝手は分かってたし、値段も手頃やったし。一から作るのはまた後にして、とりあえずピンホール(フランス語ではステノペというそうです)で写す世界を楽しんでみたいと思った次第。

ピンホール

 で、これがピンホールの部分です。青いプレートの真ん中に白くポチッと写ってるのが見えますでしょうか? それと、このカメラは長時間露光をするのでシャッターがバルブに改造してあるのですが、HOLGA 120Sのページでも書いたようにシャッターがかなり固いんですね。例え三脚を使っても、シャッターを押しっぱなしにしてるとプルプル震えて、やっぱりブレてしまうのでした。そこでレリーズケーブルを取りつける部分をチャチャッと作ってくっつけてみました。左上の真鍮のやつ。作った言うても大したことなくて、L字の真鍮の棒を買うて来て、適当な長さで切って、後はハンドドリルでネジ穴を切っただけです。ほんとは本体にネジ止めしたかったけど、それをやるとなると中をちょっといじらんとアカンのでめんどくさくてアロンアルファでくっつけました。それでもなんとかなってますわ。

 何枚か撮ってみたけど、想像以上によく撮れてるのが驚きでした。ちょっとぼんやりした感じで、昔の写真っぽい。そういうピンホールカメラを見てると、昔雑誌の付録でついてきた日光カメラを思い出すのでした。はさみやらノリやら使ってボール紙の日光カメラを組んで、フィルムをセットして、しばらく庭先に出しといて、後で見たらなんか出てたっけ。どんなん写ったんか忘れたけど。懐かしいなぁ。

Pinhole Sky III 背面図

 本体がHOLGA 120Sと同じなのでパッと見、区別がつきにくいのですが、背面に製作者さんが作ったシールが貼ってあります。下のはこれもお手製の露出表。でも、結局露出計を使ってそれから計算して割り出した露出時間で大体の時間を決めてのんびり写真を撮って楽しんでおります。

Pinhole Sky III 仕様一覧
方式 120ロールフィルムカメラ
レンズ なし(0.25mmピンホール)
焦点距離 50mm
絞り F200
シャッター リーフシャッター
B
同調方式 ホットシュー
ファインダー 実像式, アイレベル
ピント合わせ 不要
フィルムカウンター 赤窓式
本体材質 プラスチック
外装 プラスチック
大きさ 140×102×65
重さ 200g弱
関連ページ Camera-Asobi-Room
pinhole_photography(田所美惠子さん)
参考書籍 やわらかい光、ゆるやかな時間 針穴写真を撮る
日曜日の遊び方シリーズ
ISBN:4277812597
田所美惠子 著
本体1460円
雄鶏社

母と子の針穴写真
母と子のシリーズ
ISBN:4568360048
田所美惠子 著
本体1900円
美術出版社

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