易占で粒焼 1999/08/01(日) |
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沢風大過の初爻変、沢天夬に之く
荷物満載の船で危険な川を渡ろうとしているところ。伸るか反るか、やってみないと分からない。乗り切って初めて展望が開ける。 |
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前回に引き続き、微妙な卦が出ましたね。一体どっちやねん、いう感じですが、どっちでもないでっていうのが易の妙味であり、あれこれ考えることで自分の真実が見えてくるのだと思います。
「大」は太陽を、「過」は過度を指します。勢い盛んも度が過ぎている、ということですね。また、下卦の「木」が上卦の「水」に沈んでいる様を示し、洪水や時代の激流に呑み込まれている様子を表しています。 勢いがあって、前向きで、活発。好ましいものではありますが、それも度が過ぎると危険である。脇目も振らずに頑張ったけれど、ふと気がついたら想像もつかない状況になっていて、途方に暮れることが往々にしてあります。 だからといって、ジッとしてしまうのもまた問題なんですね。何もしないことには得るものがない。やってみて初めて次の段階に進むことが出きる。時として少々やり過ぎと思えることをしないと新しい展開にならない場合もあります。 虎穴に入らずんば虎児を得ずといいます。危険だけれども、やらないことには何も得ることが出来ないって状況にあるんでしょうね。危険を承知で、絶えずそれを省みながら、突き進むときなのでしょう。 錯卦を見ると、言動に気をつけ、自分の信条を確立し、あらゆる体験を活かすことを表しています。 私事ですが、先日、お互いの価値観を受け容れあったうえで自分の考えを言い合えていると思っていた友人から、突然自分の考えを否定されたと強く非難されました。全く予想外の展開で正直うろたえました。自分の意図を説明したのですが、結局折り合いがつかず、縁がなくなってしまいましたね。相手の考えを否定していないのだということを分かってもらいつつ、自分の意見を述べることはなかなか難しいです。 その後、色々考えていたのですが、こういう状況に陥ったからといって、自分のスタンスについて自信をなくすこともないな、と思いました。ただ、今回の経験を踏まえて、もう少し相手に伝える部分で配慮をしなければならないな、と思っています。立ち止まることはないけれど、そのまま突き進むのでもない。少し気を配って行こう、という感じですね。 総じていえば、危険はあるけれども、大きく変わることにできるチャンスと思ってよいでしょう。自分の真実に照らして、素晴らしい変化を迎えることが出来ればいいですね。僕の場合は、よりよい人との繋がり、関り方かな。 ほな、また。 |
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