- 投稿 1999/09/27更新 2024/12/31
- 雑文
そんなんでも作ろうかなぁ、なんて思う。まずしょくくらぶ。思ってるだけやけど。
元々好奇心旺盛なんで、変わった食べ物を見つけると、とりあえず食べてみよかってなる。ノリはなんでも口にする赤ん坊と同じである。本当は店頭で食べてみたいけど、その手のは大抵試食に供されていないので、立派な窃盗になってしまうからやむなく買うことにしている。祖母だけはあんたらしいなぁ、と大目に見てくれるようになったけど、他の家族は未だに「えー」言いよる。困った顔をする。
どうもここ数年、あんたの食べるもんは変わってると言われることが多くなったような気がする。これおいしいでって勧めても体よく断られることが多くなったような気がする。プラスしかめっ面とか、冷たい目とかになると、一体全体どないなってるねん、と思わざるをえない。まぁ、前の相方に触発されて、いわゆる自然食品にノミネートされるようなものを食べるようになったのは確かやけど、それだけやない。添加物バリバリのものも食べてます。添加物で育ったようなもんやから、すでに免疫は出来てるやろし、出来てなくても今更遅いから。
別にベロがおかしいわけやない。ワサビを舐めれば目頭を押さえる。梅干しを見れば問題なく唾液が溢れてくる。甘いものを食べると何となく尿が甘っぽい匂いがする。む、それは鼻と唾液腺と泌尿器の問題か。その前の肝臓の問題のような気もする。そろそろ人間ドックのお世話にならんとアカンかなぁ。
それはともかく、自分としては別に下手物食いという自覚はさらさら無い。いかん、自覚って言うたら暗に認めてることになるやないか。「自覚」は「気」に置き換えて読んでください。さして変わらんけど。
今日はたまたまお母んと一緒に近所のスーパーに行ったのでした。で、入って行きなり見つけたのが「むかご」。そんなん食うかって青ざめたそこのあなた、「むかで」やないです。あれも揚げたら食えるとかいう話を聞いたような気もするけど、少なくとも僕はそこまで下手物食いやないです。あ。
「むかご」って山芋の葉っぱの付け根にポチポチっと生える、パッと見、プチ小芋って感じのやつですわ。僕の小指の先くらい。う、すでに知らんって反応が返ってきている。あ、そうか、僕の小指は公開してないわ。え、ちゃうの?うぅ。漢字で書くと「零余子」。さらに潮は引いていく。とほほ。浜の真砂の・・・、関係ないね。
まぁ、そんなもんがあると「想って」いただきたい。知らなくてもいいです。美味しんぼの山岡さんもめっちゃうまいでって言うてはるねんけどなぁ。ほんま味は山芋と一緒。塩茹でしたらほっこりとしてうまいんですわ。皮ごと食べれるし。山芋やから栄養価満点。ビールのつまみに最高。粘りっけもそんなないし、ちょっとウコン(ターメリックですな)っぽい香りがする。うまいねんて。
でも、珍しいのは認めます。隣り合わせたおばちゃんも、珍しいなぁ、言うてはりました。ほんまですねぇ、と応える僕。一袋280円。ざっと見ても300個くらいある。もっとあるかも。一個一円か、はたまた五十銭か。ええやないの。そのおばちゃんと僕は、「今夜のおかずは、うふふ。」と思ったのでした。
「なぁ、お母ん、むかごあるで、買お。」袋を抱えた僕は嬉々としてそう申し出たのでした。それに対してお母んは、
「そんなんあんたしか食べへん。」
と一言。う、出た、お母んのあんた「しか」攻撃。暗にすぐ飽きるやないのというたしなめも込み。見抜かれてる。伊達に三十年我が親を務めてないわ。
「ちゃんと全部食べるから、なぁ。なぁて〜。」と子供のような言い訳をするワシ。もうちょっとマシなことを言えんかな。
「あかん、あかん、普通の小芋にしとき。」とそれやったらみんな食べるからちゃんと片づくと至極合理的な再反論を繰り出すお母ん。
滅多に出会うことのない、むかご。次はいつ会えるか分からないむかご。しかし、元々論理性に乏しい僕としてはそれ以上の反論を主張することができない。とほほ。
しゃあないか。諦めかけていたその時、不食の神はそっと僕に微笑みかけたのだった。
「あ、小芋ないわ・・・。」とお母ん。「な、これはむかごを食べろっていうことやねんて、むかご、むかご。(喜)」と即むかごに向かって走り出す僕。想いは通ずるやね。さっきのおばちゃんもむかご「だけ」買うてはった。ある意味潔いなぁ、と思うとともに、尊敬のまなざしを向けたのだった。少なくとも今日の夕餉にむかごが食卓に上った家は二軒あるっちゅうこっちゃ、藤井寺で。
目の前に山盛りにされたむかご。「こんなんどないして茹がくの? どれくらい茹がくの?」「柔らかくなるまで茹がくンや!」こんなやり取りを繰り返した末に食卓に上ったむかご。「私は都会っ子やからこんなん食べたことないわ。」と同居の伯母に余計な一言をもらいながら食べたむかご。うまかったよ、むかご。
でも、案の定、山のように残ってしまったむかご・・・。お母んに「ほれ、見ぃ。」と言われんよう、頑張って食べようと思う。覚えてたら。
まぁ、こんなん序の口である。他にも僕のお気に入りで家族が顔を背けるものは山のようにある。黒豆ヨーグルトとか。ドライ納豆とか。うぅ。
そうや、不味倶楽部の前にマンガで紹介していこう。名付けて「不味しんぼ」。まずしんぼ・・・。やっぱり下手物食いなのかも。とほほ。
