• 雑文

 なんかもう、すでにタイトルを書いた時点でオチが見えてるっちゅうのは何かなぁ、と思いますが、ま、えっか。下ネタ好きやからなるべく控えようと志して来たんやけどなぁ。っちゅうか、前にもカレーネタをやったような気が。

 

 4月の初めにですね、三重は尾鷲の方に行って来たんですけど、ま、その辺は日々の粒焼を見ていただくとして、その帰り道の話です。

 

 奈良の南の端、下北山村というところに池の周りに桜がいっぱい咲いているところがありました。ちょうど時期がよかったかして、どれも桜が満開。久しぶりにタイミング良く花見ができたなぁ。ちょっと風があったのではらはらと花びらが舞っていて、まさに桜吹雪やったのでした。なかなかええ写真ができたので、それは吉野の桜と一緒に奈良の桜シリーズでアップする予定です。

 

 と、先にお口直しの美しい話を持って来ました。それでは意味がないというツッコミはこの際なしにしてください。食べたら最後はみんなう○こですわ。ちょっとちゃうか。

 

 で、本命のカレーですが、その下北山村で桜を撮って、温泉につかっていい気分になって、さ、吉野に寄って下見でもして来ようかな、と一路北に向かって走っていったら、いきなり車が並んで止まっているのに遭遇しました。よう見たら遥か前方で人が降りてガードマンらしき人と話している。工事がなんかかなぁ、と思ってしばらく待っていたのですが、一向に走り出す気配がない。聞きに行くにもかなり歩いていかんとアカンので、こら埒がアカンな、ともと来た道を引き返して先程の下北山村から奈良の十津川村に抜ける細い道を遡ることにしたのでした。

 

 いや、しかし、こっちはえらい道やった。ほとんどが一車線半。断崖絶壁てな感じのところにちょぼんと道があって、時々タイヤ留めくらいの高さしかないガードレールがあったりして、こらここで落ちたら終わりやな、と思いつつ、でも、二時間余分にかかるからかなりのハイペースで飛ばしていたのでした。

 

 快調に走っていたその時、いきなり通行止の案内があって、ヒゲ面の怪しいオっちゃんに止められてしまいました。21世紀のこの時代に盗賊か、と思ったら、地元の土木課の職員さんやったみたい。聞くところによると、平日の昼間は一時間ごとに通行止にして20分ほど落石をチェックしているそうです。

 

 確かにそれまでもバスケットボールくらいの石が路肩に除けられているのをいっぱい見掛けたし、こんなん上から落ちて来たらさすがにあれやなぁ、と思って、ま、休憩してなかったしちょうどええわ、と一服も兼ねて素直に停止したのでした。

 

 オっちゃんも退屈してたんやろね。というか、すれ違った車なんてほとんどなかったし、滅多に車が通らんのやろなぁ。あっちで通行止になってたんですわ、なんて話をしてました。どうも雨の後や風の強い日はボロボロ落ちて来るらしい。そういや昨日雨が降ってたなぁ。ま、後はどっから来ました、とかありきたりの世間話をしていたのでした。盗賊じゃなくてよかった。

 

 と、その時、無線のガガッという音がしました。どうやら反対側にも誰かいるらしい。なんもなければ退屈やし、無線使っておしゃべりしてるんでしょうね。ま、それはええんやけど、その無線の音が大きくて、よう聞こえたんですけど、あちら側にいるおばちゃん、いきなり無線で伝えてきてくれました。

 

 「今日は朝から下痢でカレー出ました!」

 

 ・・・。なんていうか、二人っきりの時は突っ込めないですね。いや、そうやなくて、なんと言いますか、近くには小川がさらさら流れているし、いいお天気で空は真っ青やし、空気はうまい。そういう状況でそのようなコメントを聞くと、却って冷静になるもんなんですね。なんか笑いが込み上げて来るというわけでもなく、あぁ、そういえば昨日は寒かったなぁ、地震もあったし、なんて考えていたのでした。疲れてたのもあるんかな。

 

 しかし、オっちゃんよ、一応気を遣って僕から離れて無線で話しかけるのはええんやけど、大きい声で話したら意味がないやんけ。「カレー出ましたか?」って聞き返さんでも。誰か待ってるとか一言言うたったらええのに。おかげでその後もおばちゃんは大きな声で体調やらお気に入りの演歌の曲名やら色々と伝えてきてくれたのでした。

 

 通行止も結局15分ほどで解除となり、急いでいたのでダーッと走って行ったのですが、ちょっと行ったところに立ってはりました、おばちゃんガードマン。ササッと通り過ぎたけど、やっぱりここはあれやね、

 

 「辛口? 甘口?」

 

 くらいは言うてもよかったかなぁ、と大阪人の僕は未だに後悔しているのでした。無線に限らず一対一のコミュニケーションツールも必ずしも一対一になってない場合があるというええ見本でした。

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