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What you see is what you are...by まろたけ個人的粒焼(フォーム)
はじめにお読みください
2000/02/08(火)

 もともと形にならんもんが気になる、いうのがあります。想像の世界とか、神秘的なもんとか、心とか、色々と。好奇心は旺盛なほうです。

 占いは昔から好きですね。でも、捉え方は随分変わったと思う。

 昔は単にすがるだけのもんやった。単に何かもたらされるだけのもの、みたいな感覚だったと思います。大吉やったら、なんもせんでも大吉やってね。あんた今年はダメよ、言われたら、あぁ、今年はもうアカンねんな、と。

 今はなんにせよ自分次第、いう気持ちでいます。結局自分がどういう選択をするか、ということなんやと思います。占いってヒントみたいなもんやと思う。

 最近は、なんやかやいうて、結局ほんとうの自分はよう分かってると、こう思っています。どないしたらええんや、いうことを。普段の自分が気がつかんだけで。

 ダイレクトに自分が関りを持てるのって、やはり、今この瞬間、現実と呼ばれるときだけやと思う。過去も未来も想像の世界でしかないんやと思います。少なくとも、3次元の世界に生きるものにとっては。現実の自分次第で、自分の選択次第で、未来も過去も変わると思うのです。事実は変わらなくても、それをどう捉えるかという意味合いの部分まで含めたら、過去も変えられる、そんな気がする。

 かっこよく言えば、相対的、ざっくばらんに言うたら、どうにでもなる、それがこの世の仕組みやないかな。そういう世の中の仕組みにマッチした占いの一つが「易」やと思います。

 かじっただけできちんと勉強したわけではありませんが、言いたいことはなんとなく分かっているつもりです。どの卦を観ても、一つとして絶対いいとか、絶対悪いとか、言うてないんですね。めっちゃええけど、ここだけ気をつけや、とか、最悪みたいに思えるけど、ここに望みがあるとか。ちょっと気を抜いたらすぐアカンようになるで、とか。

 どこ観ても、結局、あんた次第やで、と言われてるような気がします。そのあんた次第を分かりやすく見せてくれるのが「易」。ヒントみたいなもんやと思うのです。こうこう、こうやけど、こないしたらどう?って。指針を与えてくれる、いうんかな。

 絶対ってないと思います。絶対当たるってないと思う。どんな占いにしても。血液型とか、星座とか、姓名判断とか色々ありますけど、そういうのもヒントを示してるだけのように思うのです。あぁ、そういうこともあるかも、くらいのもので。それの度合の違いだけやないかな、当たる当たらん、いうのは。

 そうに違いない、と思ってしまったら、自分の可能性無くなるやないですか。夢も希望もない。しょせん自分はこんなもんかって分かったら、これほどつまらんことはないです。

 「易」はヒントだから、どうとってもいいわけです。あ、そうやったんか、と思うのもええし、それはちょっとちゃうやん、と思うのもいいし。なるほどな、と思うのも、無視するのも全く自由やと思います。その選択の自由を認めてるのが「易」です。

 それやったらわざわざ「易」を立ててみんでもええんとちゃうの、とも思えます。その通り。結局自分がどうするかやから。一番ええのは自分でパッと決めることです。でも、時には、お先真っ暗、いう状況があるやないですか。もう、どうにもこうにも、どうしていいんか分からんわ、って。そういう時に、ちょとしたヒントくれるのが「易」だと思います。

 ヒント欲しいなぁ、という気持ちに、「易」は見事に応えてくれます。それは自分で色々尋ねてみて、実感していることです。自分の気持ちに反応して、うまく、求めているものを引きだそうとしてくれる、といった感じでしょうか。

 ただ、相対的に、可能性を色々見せてくれるので、それをどう捉えるかとなると、難しいなぁ、と思います。自分次第ってしんどいことやと思う。

 なんでこんなことをする気になったか、というと、何かしら人の役に立ちたい、というのがあったからです。これまでも色々考えて、人の役に立てるよう頑張ってきたけど、何らかの形を伴う好意あるいは行為は、受け取る側の価値観なり気持ちなりを捉えそこなうと、ええ迷惑になるんですね。それでエライ目にあったので、そうならんような方法がないかいなぁ、と思っていました。田舎にある、露天でミカン売ってるような感覚ですね。自由に持って行ってくださいね、気持ちはここに入れといてね、チャリン、いうの。いや、別に気持ちはいいんですけど、僕の場合は。(^^;

 それから、「眠れぬ夜の小さな手紙(Little Letter)」(ココデ・メールID:0200500081 先日辞めはったとのこと)というメールマガジンの、読者の運勢を観るコーナーに影響を受けた、というのもあります。ある時の運勢で、発行者の方がプライベートに関わる内容に思えるので全部掲載しない、知りたい人はメールください、というのがあって、その内容を尋ねてみたのです。その返事の内容が、確かにプライベートな内容だったのですが、僕自身のその時抱えていた問題にもすごくいいヒントになるものだったんですね。後に発行者の方が、占いの結果に勝手に判断を加えるのはいけないな、みたいな発言をされていたのが印象に残っています。読者向けだから、全員に当てはまるもんやないと思うねんけど、人それぞれの捉え方次第ですごく参考になるもんなんやなぁ、と思いました。

 もひとつ、知り合って間無し、会ったこともないけれど、仲良しになっていただいた「ロータスギャラリー」のリュミエルさんという方に、僕のライフワークのキーワードは「統合」、「相互理解」だと言われたことも理由の一つです。その意味合いを自分なりにあれこれ考えている段階で、まだしっかり自分のものとしたわけではないんですけど。やっぱりお互いそのまま受け容れあえる関係って大事やと思うし、あこがれみたいな気持ちがあるのです。お互い相手を分かりあえたらいいなぁ、と。やっぱり、みんなが幸せ、と思えたら最高やないですか。そのためには、まず自分を分からんとアカンと思うし、自分を大事にせんとアカン、と思うのです。そやないとバランスとれないし。なんというか、その辺の自分を大事にする感覚っていうのと、「易」によって自分の選択を大事にするのって、重なるような気がするんですね。この「ちょびっとヒント」(WebPageリニューアルに際し、「易占で粒焼」に改名しました)で、なんか自分を大事にするということのとっかかりになればいいな、と思っています。

 本来「易」は、個別の問題、特に二者択一にまで煮詰まった問題に対して応えるものらしいです。こうやって不特定多数に向ける形で、ぼんやりとした形で、易を立てても果たして意味があるのかな、などと最初は不安に思っていました。

 そこで、今回の企画について、二度、易を立ててみました。



地雷復の初爻変、坤為地に之く
1999年1月12日(火)

 もとどおりに戻る。波に乗るにはわずかな兆しをきっちり掴むこと。このチャンスをみすみす逃してはならない。
 過ちを素直に認める。それも早ければ早いほどいい。
 大地にしっかり足を踏みしめ、素直に従えば心配することはない。



地天泰の二爻変、地火明夷に之く
1999年2月14日(日)

 リズムに乗る。欲しいものが手に入るし、無くしたものが出てくる。そう長くは続かないけれども、今は陽の真っ盛りだから、多いに楽しむのも、次に備えるのもよい。
 私情にこだわらず勇断を下す時、大胆に思い切ってやればよい。
 明(聡明・理知)がやぶれると一体は暗闇となる。ただの暗愚では行き詰まる。勇断を下す胆力が試される。

 以上を見るかぎり、企画自体はやってみていいのかな、と思いました。方向性も間違ってないような気がする。これまで自分の価値観にこだわりすぎていたことを素直に改めて、本当の意味でお互いの価値観を大事にするようにせえ、いうことなんやと思います。本来目指してたものに戻る、いうことでしょう。私情っていうのはその辺のこともあるやろけど、なんか体面とか気にするな、いうことなんかな。どう受け取られるかとか気にするな、ということでしょう。あくまでヒントを提供するに過ぎない、というのを忘れるな、ということでしょうね。いずれにせよ、やったほうがいいとかいうより、やるべし、と言われたような気がする、自分自身に。ちょっと厳しい感じ。(^^;

 それからもひとつ。同じ問題に対して二回も三回も占うのはアカン、と言われますが、個人的にはその時その時の事情や要素などによってヒントも変わってしかるべきと思っているので、別に何度占ってもいいと思います。ただ、続けざまに占うのは、アカンとは言わんけど、混乱するだけで、ヒントにならなくなってしまうから、よくはないやろなぁ、とは思います。一度占いを観て、その問題を寝かしておいて、頃合いみてまた占いを観て、あれこれ考える、いうのはいいと思います。結局決めるのは自分やから。何回も観てそれをヒントにしたいと思うなら、その自分の気持ちに従ったほうがいいと思うのです。易って友達のアドヴァイスみたいでもあるけど、何度か話聞いてもらうとか、そういうのあるやないですか。なんにせよ、形にこだわらないほうがいいと思う。自分にあった方法でやればいいと思います。いい意味で、自分勝手が一番ですね。

 なんやごちゃごちゃ言うてきましたが、とにかく自分次第やで、いうのを大事にしてください。他のページにも書いたと思うけど、やっぱり「should」より「be」だと思います。形にとらわれず、自分を大事にしたらええ、という話は「インスタント易占」というページの能書きを読んでいただけたら早いかと思います。最後の文献に載せさせて頂いた河村真光さんの考え方も、要は自分次第、いうことを強調してはって、いいと思います。カタにはめたらアカンで、と。易経は、別名「変化の書」というそうです。自分次第でなんぼでも変わるんですね。

 最後に、掲載方法について。

 まず、易の立て方ですが、僕は三変略筮法というのを、古いすだれを切って作った筮竹?を使ってやっています。シンプルでいいですね。手間ひま、お金もかかってない。(^^

 易を立てた結果を掲載しますが、あくまで参考のためです。自分で本を見てみるとかのため。結果について、自分なりにあれこれ考えたこととか、感じたことをつらつら書こうかな、と思っています。それもきっちり決めてるわけやないです。(^^ ということで、表記も、漢字が普通に出てこないのはカタカナにしてるし、もしかしたら閲覧の環境次第では文字化けするかもしれません。悪しからず御了承ください。あくまでヒントなので、それを観て、どう感じたか、自分の素直な気持ちを大事にして欲しいです。「鮪」いう字を知らんでも、マグロ食べたらおいしいやないですか。すごい例え。;-p

 結果は大雑把なものですが、大体の感じとして、

 本卦の卦辞-表面に表れたヒント
 本卦の爻辞-表面的なヒントを解釈する指針みたいなもの
 変卦の卦辞-表面には表れない背後にある微妙な機微

という風に構成したいと思っています。段々具体的できめ細やかなヒントになる、と考えていただければいいと思います。易は、表面には表れない背後の真実、機微を大事にしなさい、と言っているようです。そうそう表面的に単純に割り切れるもんとちゃうで、ということでしょう。本卦の卦辞をうのみにするな、ということでしょうか。なかには本卦と変卦が全く違うように見えて、それは違うやろ、いうのもあると思いますが、往々にして人間いうのはせっぱ詰まってるときほど事態を誤解しているものなので、あまり期待とか思惑とかは入れずに、素になって素直な気持ちを感じとるほうがいいかもしれません。

 後、互卦、錯卦、綜卦というのもありますが、その辺は本卦の卦辞にうまいこと入れて載せようと思います。それから、変爻の卦辞については、本卦の卦辞に従った場合の結果を表す、という考えもあるみたいです。なんにせよ、パッと出た結果に一喜一憂するだけでなく、実際のところどういうことなんやろ、いうのを大事にしたらいいと思います。自分の素直な感覚に従って。

 それから、いつ載せるかとか全く決めていません。あ、立ててみよ、と思ったときにやるつもりです。ええ加減なんがええと思う。計ったらアカンと思います。中国のことわざに、「弟子に準備ができたときに、師匠がやってくる。」いうのがあるそうです。解けない問題は課されることないと思うのです。学校と一緒で。ヒントにしても、その時に必要なもんしか出てこないと思います。必要ない人は観ることないやろし、必要な人は観ることあるやろし、みたいなね。偶然は必然、なんて僕は普段思っております。なんか、後から考えたら、うまいことなってるもん、人生。まだ30年ほどですが。(^^;

 バックナンバーも載せようかと思っています。古いの観て、あ、そういやあの時、そうやった、とか、楽しいやないですか。懐メロのドーナツ盤を見つけたような感覚。あ、今はシングルCDやね。未だにレコード屋言うてるし、B面とか言うてしまうからなぁ。(^^; 旧人類いうやつですか。

 こういう感じの企画なので、直感を信じないとか、形にならんものは信じないとか、神秘的なものは嫌いだとか、そういう方には不愉快な思いをさせるかもしれません。ごめんなさい。まぁ、そういうのもありぃの、と新野新風に流してくれはったら助かります。分からんか、新野新さん言うても。(^^; 漢字合ってますでしょうか?

 ま、とにかく、どう捉えるにせよ、この企画はあくまで材料です。どう料理するか、そもそも料理に使うかは、ご覧になる方次第。現地の人が食べてるねんけど、見たこともないもの。それを食べてみても、食べなくても、まぁ、死なへんし。それくらいの感じで。ちょこっとヒントになれば、ええかなぁ、と思っています。(^^

 それではどうぞ。ちょびっとだけですが、ヒントです。

[参考ページ]

インスタント易占
坂島易断

易経に関するホームページ

占い
(要JavaScript対応ブラウザ、NN4.0以上、IE4.0以上)
易占

I Ching

CoCode Mail(ココデ・メール)

生活応援広場-LIFE SOHO'S-

(LittleLetterさんのメールマガジンが載っています)
ロータスギャラリー

[参考文献]

易経実践 変化の書
ISBN4-8381-0147-3
河村真光 著
本体3107円
光村推古書院

易経入門
ISBN4-8381-0138-4
河村真光 著
本体1748円
光村推古書院

マーフィーの易占い 潜在意識と易の秘密
ISBN4-382-04887-7
ジョセフ・マーフィー 著 しまずこういち編訳
本体1942円
産能大学出版部

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